藁床のできるまで

藁床のできるまで

工程① 材料となる藁(わら)

質の良い藁(わら)を、3ヶ月から10ヶ月間保管しながら、“藁自身”の重みで真っ直ぐ“素直な藁”になるのを待ち、同時に、微量の農薬等が無くなるまで寝かせて使用します。


工程② 防虫シート・下配(したばえ)

藁床(わらどこ)の一番下側に当たる部分で、基本になる作業です。防虫シートの上に下配(したばえ)として、縦方向に藁(わら)を丁寧にほぐして敷きます。この部分が藁床のコシの強さを左右する、とても重要な部分です。


工程③ 切り藁配(きりわらばえ)

ムラを取る作業です。細かくカットした藁(わら)を機械から落とし、平らに叩きながら工程②の上に敷き詰めてムラ取りをします。


工程④ 大手配(おうでばえ)

畳の踏み心地を左右する部分ですので、選りすぐった藁(わら)を両側から横方向に、均等に並べていきます。藁には種類によってそれぞれに癖があるので、手の平の感覚を頼りに平らに、床ムラにならないように並べ、次の段階へと進みます。


工程⑤ 化粧配(けしょうばえ)

縦方向に化粧藁(けしょうわら)として、この機械によって並べていきます。この藁(わら)は化粧配(けしょうばえ)用の藁(わら)で、長さや色、そして真っ直ぐになるように特別な方法で乾燥させ、手を掛けたものです。


工程⑥ 圧縮・縫製

製畳機(せいじょうき)で、約40㎝の厚みの藁(わら)を約5㎝になるように圧縮しながら縫製し、畳床(たたみどこ)の状態に仕上げていきます。ここでは上糸と下糸とのバランスが重要です。より綺麗に仕上げるために櫛でとかし藁(わら)の縦の目を揃えます。


工程⑦ 規格サイズに切断

織りあがった畳床(たたみとこ)を規格の長さに裁断します。製畳機でセットした長さに、自動的に切断します。


工程⑧ 仕上げ

畳床の両端を包丁で綺麗に整え、厚みをはかり検品をします。畳店の職人さんが使い易い畳かどうか確認をして出来上がりです。











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